ネパールの野生動物保護区と保全地域

ネパールの野生生物保護区と保全地域 いくつある?

ネパールの野生生物保護区

野生生物保護区は、野生動物保護区とも呼ばれています。

  1. コシ・タップ野生生物保護区

ネパールの保全地域

自然保護区、保護地区、保護地域とも呼ばれています。

  1. アピ・ナンパ保全地域
  2. クリシュナサール保全地域
  3. アンナプルナ保全地域
  4. マナスル保全地域
  5. ガウリシャンカル保全地域
  6. カンチェンジュンガ保全地域
コシ・タップ野生生物保護区
水牛と野鳥

コシ・タップ野生生物保護区

Koshi Tappu Wildlife Reserve
कोशी टप्पु वन्यजन्तु आरक्ष

野生の水牛を保護するために、1976年に野生生物保護区に指定されました。
コシ・タップ野生生物保護区は、テライ地区のサプタ・コシ川の氾濫原にあります。

角がとても大きい野生の水牛(バッファロー)が生息しています。
野生の水牛は推定159頭しかいない貴重な動物です。

400種以上の鳥類が観察された記録があります。
そのうちネパールでしか観察されないものもいます。

晴れた日には、ヒマラヤ山脈の景色を楽しむことができます。

コシ・タップ野生生物保護区のアクティビティ

  • バードウォッチング
  • 水鳥や野鳥を観察
  • ジープサファリ
  • シカ、ガリアルワニ、水牛に会いに行く。
  • ボートで川下り
  • タルー族の村の見学

コシ・タップ野生生物保護区へのアクセス

カトマンズからビラトナガルまでの国内線の飛行機に乗るのがおすすめです。
ビラトナガルからクサハ行きのバスに乗り、ラウキ近くのジャムハで降ります。
ジャムハから2、3㎞歩くと公園の入り口に着きます。

アピ・ナンパ保全地域
ネパールの極西の保全地域

アピ・ナンパ保全地域

Api Nampa Conservation Area
अपी नम्पा संरक्षण क्षेत्र

2010年に保全地域に指定されました。

ネパールの極西、ダルチュラ地区(दार्चुला)に位置しています。
北は中国との国境に、西はインドとの国境であるマハカリ川に接しています。
アピ・ナンパ保全地域の名称は、アピ・ナンパ山群の、アピ山とナンパから取られています。
アピ山は標高7132mです。
チベット語で「祖母」と言う意味があります。
1960年に日本の同志社大学山岳会が初登頂しました。

亜熱帯から寒帯までの気候帯があります。
アピ・ナンパ保全地域でよく見られる哺乳類は、ヒマラヤンタール、ブルーシープ、ジャコウジカです。

アピ・ナンパ保全地域のアクティビティ

  • アピ・ベースキャンプへのトレッキング

アピ・ナンパ保全地域へのアクセス

カトマンズから国内線でダンガディ空港(धनगढी)に飛行機で行きます。
ダンガディ空港からダルチュラまではバスで行きます。

クリシュナサール保全地域
ブラックバックを保護する地域

クリシュナサール保全地域

Krishnasaar Conservation area
कृष्णसार संरक्षण क्षेत्र

2009年に保全地域に指定されました。 北にバルディア国立公園、南はインドとの国境近くに位置しています。

Blackbuck (Antelope cervicapra cervicapra)を保護する活動が行われています。
そのため、ブラックバック保全地域と記載している地図もあります。

ブラックバックは絶滅が危ぶまれ、1975年に9頭にまでになりました。しかし保護活動のおかげで、現在は200頭以上になっています。

アンナプルナ保全地域
世界一深い谷がある

アンナプルナ保全地域

Annapurna Conservation Area
अन्नपुर्ण संरक्षण क्षेत्र

1992年に保全地域に指定されました。

保全地域には、アンナプルナヒマラヤ山脈と、世界一深い谷であるカリガンダキ川渓谷(Kali Gandaki River Valley)が含まれています。

アンナプルナ保全地域のアクティビティ

  • アンナプルナベースキャンプのトレッキング
  • 標高4130m。本気のトレッキング
  • ティリチョ湖のトレッキング
  • アンナプルナベースキャンプより本気のトレッキング

アンナプルナ保全地域へのアクセス

保全地域内にジョムソン空港があります。
まずポカラに行くルートもあります。
カトマンズから国内線でポカラ空港に行きます。
ポカラからジョムソン(जोमसोम)までバスかタクシーで行きます。

参照元:Department of National Parks and Wildlife Conservation
マナスル保全地域
ユキヒョウがいるよ

マナスル保全地域

Manaslu Conservation Area
मनास्लु संरक्षण क्षेत्र

1998年に保全地域に指定されました。
ネパールの中北部にあり、北は中国のチベット自治区との国境に接しています。
保全地域には、熱帯から寒帯までの6つの気候帯があります。
世界で8番目に高い山、標高8163mのマナスルを含みます。

ユキヒョウやレッサーパンダなどの動物が生息しています。
1500種以上の植物が生育しています。

マナスル保全地域のアクティビティ

  • ビレンドラ湖へのトレッキング
  • マナスル氷河へのトレッキング

マナスル保全地域へのアクセス

カトマンズから車で5,6時間かけて、アルガト (आरुघाट) へ行きます。
さらに車で2時間かけて、ソティコラ (सोती खोला) に着きます。
そこから2週間トレッキングを楽しみます。

ガウリシャンカル保全地域
カトマンズから比較的近い

ガウリシャンカル保全地域

Gaurishankar Conservation Area
गौरीशंकर संरक्षण क्षेत्र

2010年に保全地域に指定されました。

サガルマータ国立公園とランタン国立公園の間に位置しています。
ツォ・ロルパ(च्छो रोल्पा ग्लेसिअल ताल)という名前の氷河湖が有名です。

カンチェンジュンガ保全地域
ネパールの北東

カンチェンジュンガ保全地域

Kanchenjunga Conservation Area
कंचनजङ्घा संरक्षण क्षेत्र

1998年に保全地域に指定されました。
ネパールの北東に位置します。
北は中国のチベット自治区、東はインドのカンチェンゾンガ国立公園(Khangchenzonga National Park)に接しています。
世界で3番目に高い山、標高8586mのカンチェンジュンガ(Mt. Kanchenjunga)も含みます。

保全地域内に、23種のシャクナゲ(rhododendron)が生育しています。
250種以上の鳥、絶滅危惧種の野生生物も生息しています。

カンチェンジュンガ保全地域のアクティビティ

  • トレッキング
  • ヤルン氷河見学
  • ティンブ湖へのトレッキング

カンチェンジュンガ保全地域へのアクセス

タプレジュン空港 (スケタール、सुकेटार बिमानस्थल) が一番近い空港ですが、運行状況を確認する必要があります。
または、カトマンズから国内線でバドラプル空港 (Bhadrapur Airport, भद्रपुर) へ行き、そこから車でタプレジュンに行く方法があります。

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