ネパール語 格マーカー
目次
ネパール語の格とは?
-
ネパール語の格の特徴
- 格とは「~が」「~を」などの意味が付いた名詞などのこと 文の中での他の単語との関係を表す主に名詞、代名詞の形のことを格、英語ではcase(ケース)と言います。
- ネパール語の格 ネパール語には、7つの格があります。
- 主格と斜格 ネパール語の7つの格のうち、主格以外をまとめて斜格と呼びます。
- 格マーカー 7つの格は、語順や文脈で判断してリ、格マーカー(ケースマーカー)を使って表したりします。
日本語でイメージすると「~が」「~を」などの意味が付いた名詞や代名詞のこと、のようなものです。
「私が」「私の」など「~が」や「~の」が付いていると、文の中でほかの単語との関係がわかります。
主格、対格、具格、与格、奪格、属格、所格の7つです。
名詞や代名詞などの後に格マーカーをつけて、1つのかたまりにします。
यो (yo) などの指示語や ऊ (ū) などの人称代名詞は不規則変化をします。
ではこれから、
ネパール語の7つの格と
格を使った文法
を見ていきます。
ネパール語の7つの格
まずは7つの格の一覧を見ていきます。
それからそれぞれどのように使うのかを解説してきます。
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| 格(case) | 格マーカーの例 |
|---|---|
| 主格(nominative) 「~が」誰が、何が |
ले (le) |
| 対格 (accusative) 「~を」誰に |
लाई (lāī) |
| 具格 (instrumental) 「~で」道具、手段 |
ले (le) |
| 与格 (dative) 「~に」誰に、何に |
लाई (lāī) |
| 奪格 (ablative) 「~から」(時間)いつから、(場所)どこから |
बाट (bāṭa), देखि (dekhi) |
| 属格 (genitive) 「~の」所有、所属 |
को (ko) |
| 所格 (locative) 「~に」「で」場所 |
मा (mā) |
格マーカーの付け方
スペースを空けない
格マーカーは、名詞などの後にスペースを空けずにつけます。
例:
| 間違い: スペースが空いている | |
| 息子が | छोरा ले (chorāle) |
| 正解: スペースを空けない | |
| 息子が | छोराले (chorāle) |
不規則変化する5つ
以下の指示語と人称代名詞は、格マーカーが付くときは、変形を使います。
例
| 原形 | 変形 | |
| これ | यो (yo) |
यस (yas) |
| それ | त्यो (tyo) |
त्यस (tyas) |
| 彼、彼女 | ऊ (ū) |
उस (us) |
| 彼、彼女 | उनी (unī) |
उन (un) |
| 彼、彼女 | तिनी (tinī) |
तिन (tin) |
7つの格
ここから、7つの格の使い方を1つずつ見ていきます。
- 主格「~が」誰が、何が
- 対格「~を」誰に
- 具格「~で」道具、手段
- 与格「~に」誰に、何に
- 奪格「~から」(時間)いつから、(場所)どこから
- 属格「~の」所有、所属
- 所格「~に」「~で」場所
規則変化するものは、単語の後に ले (le) を付けるだけです。
例
| 息子が | छोराले (chorāle) |
| 君が | तिमीले (timīle) |
不規則変化する5つは、変形したものに ले (le) を付けます。
例
| これ | यो (yo) |
यसले (yasle) |
| それ | त्यो (tyo) |
त्यसले (tyasle) |
| 彼、彼女 | ऊ (ū) |
उसले (usle) |
| 彼、彼女 | उनी (unī) |
उनले (unle) |
| 彼、彼女 | तिनी (tinī) |
तिनले (tinle) |
主格では、म (ma) が不規則変化します。
例
| 私 | म (ma) |
मैले (maile) |
対格は、直接目的語に当たる人を表します。
規則変化するものは、単語の後に लाई (lāī) を付けるだけです。
例
| 息子を | छोरालाई (chorālāī) |
| 君を | तिमीलाई (timīlāī) |
| 私を | मलाई (malāī) |
不規則変化する5つは、変形したものに लाई (lāī) を付けます。
例
| これ | यो (yo) |
यसलाई (yaslāī) |
| それ | त्यो (tyo) |
त्यसलाई (tyaslāī) |
| 彼、彼女 | ऊ (ū) |
उसलाई (uslāī) |
| 彼、彼女 | उनी (unī) |
उनलाई (unlāī) |
| 彼、彼女 | तिनी (tinī) |
तिनलाई (tinlāī) |
具格は、
道具や手段を表します。
「~で」「~によって」という意味になります。
形は、主格と同じですが、意味が変わります。
例
| 息子によって | छोराले (chorāle) |
| お金で | पैसाले (paisāle) |
与格は、間接目的語を表します。
他動詞を使った文で、目的語が2つあるとき、「誰に、何に」の方が与格です。
लाई (lāī) は、「~に」と言う意味です。
लाई (lāī) の形は、対格と同じです。
形は同じですが、意味が変わります。
को लागि (ko lāgi) は、「~のために」という意味です。
को (ko) は、不規則変化します。
変化の仕方は、属格「~の」所有、所属と同じです。
例
| 息子に | छोरालाई (chorālāī) |
| 君に | तिमीलाई (timīlāī) |
| 息子に | छोराको लागि (chorāko lāgi) |
| 君に | तिम्रो लागि (timro lāgi) |
時間と場所の起点を表します。
場所を表す「~から」はबाट (bāṭa)
、
時間を表す「~から」は देखि
(dekhi)
、
範囲を表す「~から~まで」の「~まで」は、場所を表すときでも
देखि (dekhi) を使うことが多いです。
例
| どこから | कहाँबाट (kahā̃bāṭa) |
| 私から | मबाट (mabāṭa) |
| そのときから | त्यस बेलादेखि (tyas belādekhi) |
| 上から | टुप्पोदेखि (ṭuppodekhi) |
「私の本」「あなたの車」などの所有、
「私の国」「あなたの家族」などの所属を表します。
規則変化するものは、単語の後に को (ko) を付けるだけです。
例
| 息子の | छोराको (chorāko) |
| ネパール語の | नेपाली भाषाको (nepālī bhāṣāko) |
以下の人称代名詞は不規則変化します。
例
| 私の | मेरो (mero) |
| 私たちの | हाम्रो (hāmro) |
| 君の | तिम्रो (timro) |
修飾される名詞が女性名詞なら、格マーカーも女性形 की
(kī) に、
修飾される名詞が複数形なら、格マーカーも複数形 का
(kā) になります。
不規則変化するものは、語尾のओ (o) が、
女性形は ई (ī) になり、
複数形は आ (ā) になります。
例
| 男性名詞を修飾 この |
यसको (yasko) |
| 女性名詞を修飾 この |
यसकी (yaskī) |
| 複数形を修飾 この |
यसका (yaskā) |
| 女性名詞を修飾 私の |
मेरी (merī) |
| 複数形を修飾 私の |
मेरा (merā) |
所格は、位格、処格、場所格、位置格とも呼ばれることがあります。
所格は、「~に」や「~で」など、場所を表します。
例
| 家で | घरमा (gharmā) |
| 私の中に | ममा (mamā) |
ここまでで格マーカーの使い方を見てきました。
これを使って、文を組み立てていきます。
7つの格の文法
ここで紹介する文法は一例です。
主格には、ले (le) を付ける場合と付けない場合があります。
ले (le) を付けるのは、その文が、他動詞を使っていて、過去時制のときです。
自動詞や現在時制のときは ले (le) は付けません。
例
| 自動詞の過去時制 私は行きました。 |
म गएँ। (ma gae˜) |
| 他動詞の現在時制 私はネパール語を勉強します。 |
म नेपाली भाषा पढ्छु। (ma nēpālī bhāṣā paḍhchu) |
| 他動詞の過去時制 私はネパール語を勉強しました。 |
मैले नेपाली भाषा
पढेँ। (mailē nēpālī bhāṣā paḍhe˜) |
लाई (lāī) を付けるのは、その文が、他動詞を使っていて、目的語が1つだけで、目的語が生き物のときです。
自動詞や目的語が人以外や2つのときは लाई (lāī) は付けません。
例
| 目的語が物のとき 私はネパール語を勉強しました。 |
मैले नेपाली भाषा सिकेँ। (maile nepālī bhāṣā sike˜) |
| 目的語が生き物のとき 私はあなたを呼びました。 |
मैले तपाईंलाई बोलाएँ। (maile tapā'ī˜lā'ī bolāe˜) |
ネパール語नेपाली भाषा (nepālī bhāṣā)
勉強しましたसिकेँ (sike˜)
あなたतपाईं (tapāī˜)
呼びましたबोलाएँ (bolāe˜)
例
| あなたは手で食べますか。それともスプーンで? |
तपाईंले हातले खाना खानुहुन्छ कि चम्चाले? (tapā'ī˜le hātle khānā khānuhuncha ki camcāle) |
食事をするखाना खानु (khānā khānu)
スプーンचम्चा (camcā)
与格は、間接目的語を表します。
他動詞を使った文で、目的語が2つあるとき、「誰に、何に」の方が与格です。
対格「~を」の方には格マーカーを付けず、
与格「~に」の方に格マーカーを付けます。
例
| 私は彼にプレゼントをあげた。 | मैले उसलाई उपहार दिएँ। (maile usalā'ī upahār di'e˜) |
彼にउसलाई (usalā'ī)
プレゼントउपहार (upahār)
あげた(1人称単数)दिएँ (di'e˜)
奪格は、時間と場所の起点を表します。
例
| あなたはどこからいらしたんですか。 | तपाईं कहाँबाट आउनुभयो? (tapā'ī˜ kahā̃bāṭa ā'unubhayo) |
属格は名詞などの前に付き、「~の」と言う意味になります。
修飾される名詞が女性名詞なら、格マーカーも女性形に、
修飾される名詞が複数形なら、格マーカーも複数形になります。
例
| あなたの名前は何ですか。 | तपाईंको नाम के हो? (tapāi˜ko nām ke ho) |
所格は、「~に」や「~で」など、場所を表します。
例
| 私は東京に住んでいます。 | म टोकियोमा बस्छु। (ma ṭokiyomā baschu) |
| これはネパール語で何て言いますか。 | यसलाई नेपालीमा के भन्छ? (yaslā'ī nepālīmā ke bhancha) |
言うभन्छ (bhancha)
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