ネパール語の一般動詞
ネパール語の動詞の特徴
ネパール語の動詞は必ず नु (nu) で終わる
ネパール語の動詞は、गर्नु (garnu) や जानु (jānu) のように単語の最後が नु (nu)
になっています。
このネパール語学習サイトでは、この形を 「原形」
と呼びます。
辞書に載っている単語は、この原形です。
コピュラ動詞と一般動詞がある
ネパール語の動詞には、大きく分けて2種類、 コピュラ動詞と一般動詞があります。
コピュラ動詞は、हुनु (hunu) という1つの動詞だけを指すので、हुनु (hunu) 動詞とも呼ばれます。
コピュラ動詞は、助動詞のような働きをしたりするので、一般動詞と分けて扱われます。
コピュラ動詞も一般動詞も、時制や主語によって形を変えます。
動詞の変化は何で決まる?
ネパール語の動詞の変化は、時制、相、法、態、主語などによって決まります。
ネパール語の時制
-
ネパール語の時制には、
- 過去
- 現在
- 未来 があります。
ネパール語の相(そう)
ほどんどの動作には始まりと終わりがあります。
動作が始まって、進行して、完了する、この過程のどの段階に注目するかを相(アスペクト)と言います。
ネパール語には4つの相があります。
- 単純相 動作の全体を表します。
- 進行相(未完了相) 動作が進行中、またはまだ終わっていないことを表します。
- 完了相 動作が終わったことを表します。
- 未知相 過去に行われたことに、後ほど気づいたことを表します。
「する」「食べる」など
「している」「食べている」など
「してしまう」「食べ終わった」「食べたことがある」など
「したことに今気づいた」「食べちゃったんだ」など
この未知相はネパール語特有のものです。
3つの時制と4つの相を組み合わせて、いつのどの段階かを表現することができます。
ネパール語の法(ほう)
すごく簡単に説明すると、現実か仮定かを表すことを、法(ムード)と言います。
仮定の中には、
「~しなさい」などの命令法、
「~しますように」などの希求法、があります。
ネパール語の態(たい)
「~する」という意味の動詞を能動態、
「~される」という意味の動詞を受動態、
「~させる」と言う意味の動詞を使役態と言います。
ネパール語の主語
ネパール語の主語は、
- 人称 「私」などの1人称、「あなた」などの2人称、「それ」などの3人称
- 数 単数と複数
- 性 男性と女性
- 尊敬度(リスペクトレベル) 上(敬意を示す相手)か中(親しみを示す相手)・下
動詞の変化で分類すると、主語は8つのグループに分けられます。
人称代名詞のグループリスト
ネパール語の主語のうち人称代名詞を、人称、数、性、尊敬度で分類するとこうなります。
グループ1
1人称単数「私」だけです。
| 私 | म (ma) |
グループ2
1人称複数「私たち」だけです。
| 私たち | हामी (hāmī) |
グループ3
2人称で尊敬度は中です。
| 君 | तिमी (timī) |
| 君たち | तिमीहरू (timīharū) |
グループ4
2人称と3人称で尊敬度は上です。
| あなた | तपाईं(tapāī˜) |
| あなたたち | तपाईंहरू (tapāī˜harū) |
| 彼、彼女 | उहाँ (uhā̃) |
| 彼ら、彼女ら | उहाँहरू (uhā̃harū) |
グループ5
3人称で尊敬度は下です。
| これ | यो (yo) |
| それ | त्यो (tyo) |
| 彼 | ऊ (ū) |
グループ5-F
3人称で尊敬度は下、女性形です。
| 彼女 | ऊ (ū) |
グループ6
3人称で尊敬度は中です。
| 彼 | उनी (unī) |
| 彼 | तिनी (tinī) |
| 彼ら | उनीहरू (unīharū) |
| 彼ら | तिनीहरू (tinīharū) |
| これら | यी (yī) |
| それら | ती (tī) |
グループ6-F
3人称で尊敬度は中、女性形です。
| 彼女 | उनी (unī) |
| 彼女 | तिनी (tinī) |
| 彼女ら | उनीहरू (unīharū) |
| 彼女ら | तिनीहरू (tinīharū) |
例えば今後解説の中で、「彼」उनी (unī)の場合は…というときは、グループ6の主語全部に当てはまります。
動詞の変化のルール
まずはルートを作る
गर्नु (garnu) や जानु (jānu) など、単語の最後が नु (nu) になっている形を原形と言います。
動詞の原形から नु (nu) を取った形 を、「語幹」「語根」「ルート」などと呼びます。
このサイトでは「ルート」と呼ぶことにします。
| 動詞の原形 | ルート |
|---|---|
| गर्नु (garnu) |
गर् (gar) |
| जानु (jānu) |
जा (jā) |
| आउनु (ā'unu) |
आउ (ā'u) |
接尾辞をつける
ルートの後ろについて、意味を変化させる働きをするものを接尾辞と言います。
先ほどの主語のグループごとにそれぞれの接尾辞があります。
ちょっとだけ例を見ていきます。
| 接尾辞 | ルート | 動詞の変化 |
|---|---|---|
| (現在形肯定形グループ5) छ (cha) |
गर् (gar) जा (jā) आउ (ā'u) |
गर्छ (garcha) जान्छ (jāncha) आउँछ (ā'u˜cha) |
| (現在形否定形グループ5) दैन (daina) |
गर् (gar) जा (jā) आउ (ā'u) |
गर्दैन (gardaina) जाँदैन (jā˜daina) आउ (ā'u˜daina) |
| (現在形肯定形グループ5) यो (yo) |
गर् (gar) जा (jā) आउ (ā'u) |
गऱ्यो (garyo) गयो (gāyo) आयो (āyo) |
今後の解説で、それぞれの接尾辞を説明していきます。
